ステイホームで考えました。
「何故、僕は歌うのか。」
元を辿れば幼稚園の先生に褒められ、小学校の先生にも褒められた事がきっかけです。
「いい声だね!」
僕は昔から不器用で、頭の回転も早くない。自覚あります笑
"褒められる"という経験があまりない僕。
褒められるって、こんなに幸せな気持ちになるんだな・・
そこから歌う事が好きになりました。
好きになって色んな歌を歌っていくと、次第に歌の中の物語に興味が湧いてきます。
学校の音楽の授業で「勇気一つを友にして」という曲を習った時の話。
クラスメイトで、イカロスをバカにする子がいました。
「ロウで羽作って飛べるわけねーし、太陽に近づいて溶けるとか間抜けすぎる」
・・・・
イカロスが何故飛びたかったのか、そんなに空高く飛ぶには理由があるんだろうな。彼にはどんな物語があるのかな・・
・・・・なんて考えていた僕は、共感することができませんでした。
人によって受け止め方って、全然違うんだな。
その時に中井智彦として、歌の中の物語に感動している"個"を感じました。
その後、歌番組が大好きでよく観るようになり、
物語が伝わる歌を歌う歌手に憧れ、
バンドを組み、
声を壊し、
声楽を勉強し、
ミュージカルと出会い、
今に至るわけですが。
ステイホーム中に「何故、僕は歌うのか。」
という自問に対し出てきた答えは、
「物語を伝えたいから。」
でした。
歌の物語を伝えたくて歌い続け、
僕を応援して下さる皆さんは、その物語を待ってくれている。
ライブができないから歌わない。
ではなく、
この状況でも物語を伝えられる方法があるはず。
最初は弾き語りで始めたYouTube配信。
長濱司さんに協力してもらう事で、さらにセッションの楽しさも加わりました。
僕の歌を待ってくださる人がいる。
これが僕ら表現者にとってのパワーになるんです。
「アートにエールを 東京プロジェクト」
ナカイタカイテルイ!コニシ!のメンバーで作った「旬歌集灯」。
この動画を通じて少しでも元気になって頂けたら、と思い選曲しました。
歌って素敵です。
物語が、
メロディーがあることで、
伴奏があることで、
優しく、暖かく、元気に彩られるんですもの。
だから僕は、歌が大好きなんです。
2020年4月、5月、6月。ステイホームな時期の話。
歌日記でした。
◎「旬歌集灯」4人の舞台俳優による歌リレー(動画)
https://youtu.be/a2K0_maX8vA