先日渋谷の映画館で上映していたので、観てきました。
「エルヴィス、我が心の歌」
エルヴィスに似た声を授かった、と主人公の彼は言っていました。
だから歌う。
自分はエルヴィス・プレスリーとして生きる。
そしてエルヴィスの亡くなった年で、自ら命を絶ってしまう。
そんな男の話。
怖かった。
ホラー映画とか、全然そんなジャンルではないんです。
僕が感じた怖さは、主人公の心にある、エルヴィス・プレスリーという人物の大きさです。
「誰々は神だ」
なんて言葉をよく聞きますが、僕はこの言葉、好きじゃありません。
人間でしょ。
そして、エルヴィスも人間。
アンドルー・ロイド・ウェバーも人間。
モーツァルトも人間。
みんな人間だと思うんです。
神にしてしまうと、追いつけないじゃないですか。
その人によって心が救われたのなら、まだわかります。
同じプレイヤーとしては、とても危険な言葉だと思うんです。
この映画は、ある意味エルヴィス・プレスリーに取り憑かれた男性の物語。
演じる。
ということは、僕の中で線を引かないと出来ないことなんです。
『これは僕じゃない、役の台詞なんだ。』
という切り替えの脳を稽古や本番でない時に持たないと、
完全に引っ張られてしまいそうになるんです。
そのオフがなっくなてしまった男性がスクリーンに出てきて、
怖かったんです。
自分にも似た感覚があるからこそ、
怖かった。
そんな映画でした。
7/2のPremium Showの2部で歌う
「百万本バラ」
加藤登紀子さんの訳詞の世界は、
とてもドラマがあって大好きでした。
この曲を歌う時は、中井智彦ではなく、
貧しい絵描きと女優にならないと歌えません。
演じる。
見た目が似てるね。
でなく、
その人がそこにいたね。
と言われたいですよね。
しっかりと演じ、歌いたいと思います。
ちゃんと中井智彦としての切り替えを持って。
頑張ります!!
歌日記でした。
昨日、中井さんの初舞台から9年だったなーって夜になって気づいて、9年という月日をかみしめていました〜。舞台でいろんな人の人生を生きられることは素敵ですがオンとオフは無いと精神的に辛くなってしまいそうですよね(*^^*)でもその映画、興味深いです。まだ演っているなら観に行ってみようかな〜、、、と思いました。歌日記いっぱい更新されて嬉しいです。コメントが追いつきませんが(笑)毎回楽しく読んでいます\(^o^)/