「ひめゆり」の公演中に発表させてもらった12月の「中井智彦プレゼンツ 中原中也生誕110周年記念コンサートin鎌倉」について、少しお話させてください。
自分が演じたくてしょうがなくなった詩人・中原中也。
彼は自分の「詩」を「歌」と書きます。
・・かくて私には歌がのこつた。
たつた一つ、歌といふがのこつた。
*
私の歌を聴いてくれ。
(処女詩集序から引用)
この詩を読んでから、彼の詩が「歌」に聴こえてきました。
中也の詩からもらったエネルギーを僕が歌にして、中也として歌う。
座標軸を、概念を、偶像を、他人の眼を忘れよ!(「生と歌」より)
自分自身であるということは、嘘をつかないことであり、意志的であることである(「詩論」より)
藝術を衰退させるのは固定観念である。(「藝術論覚え書き」より)
一切は不定だ。不定で在り方は一定だ(「藝術論覚え書き」より)
上記は中也の評論の中から抜粋させてもらった一文なのですが、
彼の藝術観念は、心の底から自分と戦い、その中に生きて、表現する事こそ藝術といったもの。
そんな彼の詩に感化され、僕も中也の見た藝術を見たくなり、創りました。
今回、僕は弾き語りで中也を演じます。
そして、かねてから構想をしていた、中也の見ていた「藝術」を表現します。
その「藝術」役として、バイオハザードで共演させていただいた、米島史子さんに出演してもらいます。
時に激しく、時に冷静に踊る彼女を見た時から、一緒に創作できるかもしれない。
という想いがあり、オファーさせていただきました。
快諾していただきました。感謝です。
藝術は、時には愛した女性「長谷川康子」に、
時には「ピエロ」に、
時には「自然」に、
・・・と変化していきます。
そんな表現と中原中也の共存、是非楽しみにしていてください!
2部は昨年7月の「Premium Show vol.1」の1部で中原中也の伴奏をしていただいた上野加奈さんに伴奏をお願いしました。
「110回目のクリスマス」
と題しまして、中也の「月」に対する想いから、月を描いた曲や、ミュージカルナンバー、そしてクリスマスソングを考えています。
1部と2部を挟む休憩はティータイムです。
会場「歐林洞」さんの美味しいお菓子とドリンクをご用意します。
考えただけでワクワクする公演です。
是非!12月16日(土)は鎌倉にお越しください!!
歌日記でした!
<公演概要>
中井智彦プレゼンツ「中原中也生誕110周年記念コンサートin鎌倉」
近代日本を代表する詩人・中原中也生誕110周年・没後80年の今年、中也の終の住処となった鎌倉にて、記念コンサートを開催!
■日時:2017年12月16日(土)開場16:30/開演17:00
■会場:鎌倉歐林洞ギャラリーサロン(神奈川)
〒248-0005 神奈川県 鎌倉市雪ノ下2-12-18
https://www.facebook.com/kamakura.orindo/
■チケット:前売:6,000円(整理番号順入場・税込)
(ドリンク・スイーツ付)
※現在ファンクラブ先行受付中!
◎受付期間:2017年7月13日(木)12:00~7月31日(月)18:00
申し込みはこちら>>https://www.nakaitomohiko.jp/contents/109641
【1部】:詩人・中原中也の世界 -在りし日の歌-
詩:中原中也
企画・構成・演出・作曲:中井智彦
振付・踊り:米島史子
<休憩・ティータイム>
【2部】:110回目のクリスマス(ライブ)
ピアノ伴奏:上野加奈
主催:ヴァストミュージックエージェンシー
企画・制作:ヴァストミュージックエージェンシー
協力:KMミュージック
後援:公益財団法人山口市文化振興財団/中原中也記念館
調整して行かせて貰いますね