【歌日記】キス・ミー・ケイト

先日観劇したキス・ミー・ケイト。

劇中劇って、観ててワクワクするんです。
劇の中で劇を演じる。

自分が、役を演じ、その役が役者として他の役を演じる。

初めて劇中劇を体験したのは、大沢たかおさん主演のミュージカル、「ファントム」に出演させていただいた時。
「オーベロン」というオペラの登場人物を演じている歌手として舞台で演技をしているところに事件が起こり、演じきれずにその場から立ち去る。

中井が、役者を演じ、その役者が「オーベロン」を演じる。

これ、本当に面白かったんです。

劇団四季時代に出演させてもらった作品、「オペラ座の怪人」も劇中劇。
「アスペクツオブラブ」にも舞台の最後の台詞を暗転の中でローズという役者が喋るシーンがあります。

役者は、例えば医者の役をやる時には、医者の観察、勉強をします。
貴族、学生、社長等々・・研究します。
役者が役者を演じる。
役者という職業だからこそ、役者を演じる際にリアリティーが生まれる。
キス・ミー・ケイトの海外公演の映像を観た時から、役者のリアリティーがとても生かされる舞台に魅力を感じ続けてきました。

 

そして待ちに待った日本公演!

松平健さんを筆頭に、役者さん皆さんの自然な演技。
バイオハザードで共演していた堀部佑介君も出演してた、ダンサー達の弾けるようなダンス。
舞台裏に戻ってきて、暑い・・から踊り始めてしまう「Too Darn Hot」は圧巻。
役者って舞台ハケて、暑くてテンション上がると踊りだしちゃうんじゃないか?・・って想像させてくれるような、そんな場面。
ちあきしんさんはじめ、コールポーターの楽曲を余すところなく表現してくれていた皆さん。

ワクワクする公演でした!


歌日記でした!

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