【歌日記】「レ・ミゼラブル」帝国劇場公演千秋楽

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帝国劇場公演の千秋楽を、無事迎えることができました。

初舞台の2007年、「レ・ミゼラブル」。
当時僕は23歳。司教・レーグル役。

初めて入る帝国劇場の楽屋は、畳のいい匂い。
舞台袖、早替え場、そして舞台上。
ライトが点いたら、なんとも言えぬ緊張感。
この広い劇場の舞台には僕とジャンバルジャンの
たった、ふたりっきりのシーンの恐怖。
それが初舞台の想い出。

 

そこから12年が経ち、35歳。今回僕はコンブフェール役。
楽屋、相変わらず畳のいい匂い。

変わらぬ舞台袖、早替え場、そして新演出の舞台上。
開始5分で山場が来る司教役では感じることがなかった
(当時はそれどころでは無いくらい緊張していました)
オープニングの凄まじい音とあのリズム。
緞帳裏でスタンバイしながら、その迫力に泣きそうになってました。

 

コンブフェールとして見えた世界は、
砦の向こうにある、我らが本当の自由を手に入れた世界。
レーグルとして生きてた時には感じなかった責任感。
バリケードが陥落する時の辛さ、想い。
そんな一人一人が必死に生きているからこそ、今の時代がある。

 

舞台はナマモノです。

今ここにある「レ・ミゼラブル」は2019年だけ。
2007年の「レ・ミゼラブル」に帰ることはできません。

今を生き、明日を生きるために、ここにある運命に全力でぶつかって行く。
それは僕ら俳優の宿命だと思います。

 

名古屋、大阪、福岡、僕は札幌には行けませんが、
最後まで、2019年の「レ・ミゼラブル」、生き抜きます。


これからも宜しくお願いします!!

歌日記でした。

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