博多座にて、一足先に大千秋楽を迎えました。
「レ・ミゼラブル」は僕の初舞台の想い出深い作品。
2007年、帝国劇場という大舞台で、緊張の中で司教を演じ、
レーグルとして革命を戦い抜きました。
演出家のジョン・ケアードとともに見たレミゼ。
そして今回、新演出版はコンブフェール。
2009年の再演、司教・レーグル役から10年たった革命の色は、
全く違って見えました。
コンブフェールは革命の哲学。
アンジョルラスと共に市民を導き、儚き夢を見せる学生の幹部。
最初キャストが発表された時に、僕がコンブフェール?と、
不安を感じていました。
初舞台でレーグルを演じていた頃には
アンジョルラス、コンブフェール、クールフェラックの3人が革命を引っ張って行き、
そこに僕は必死について行きました。
そんな革命の中心人物、コンブフェール。
20代前半の僕。そして今、35歳になった僕。
稽古が始まり、台本の感じ方、音楽の受け取り方、
いろんな感性が10年前とは変わっている事に気が付き
コンブフェールという人物が愛おしく、彼に少しでも近づきたいと思うようになりました。
稽古を重ね、本番を踏み、見えてくる世界がどんどん変わって行き、
毎公演、新鮮な革命の息吹を感じる事が出来た今回の公演。
コンブフェールとして生きる機会を与えてくださった
カンパニーの皆様に、感謝です。
舞台は、生物。
2019年のレミゼは、今だけ。
だから、面白い。
最高の舞台を共に創ってくださったお客様、本当にありがとうございました!
また「レ・ミゼラブル」に会える日を夢見て・・・。
歌日記でした。