【動画版:歌日記】献呈(シューマン) *一般公開ページです*

「私の恋しきクララ・シューマン内山金子様/作曲家ロバート・シユウマン古関勇治より」

朝ドラ、「エール」の主人公のモデルになった作曲家 古関裕而(本名勇治)さんが妻の金子さんにあてた手紙の最後に書いた宛名書きです。


あああぁ、なんてロマンチック!



僕はドイツリートを大学時代に勉強していて
その中で特にロベルト・シューマンの「詩人の恋」と言う連作歌曲に惹かれ、よく歌っていました。
その中の歌曲集「ミルテ」は、結婚式の前夜、ロベルト・シューマンからクララに捧げられた全26曲の歌曲集です。

その中の第1曲目が、この「献呈」。

歌に出てくる「Du」は「あなた」という意味なんですが、この曲の中でなんと、18回出てきます。

詩はリュッケル。
流れるような旋律。
絡み合うピアノ。
愛に溢れた詩。

・・・わあああぁぁぁ、やっぱり、ロマンチック!!!


朝ドラ「エール」を見ていてムズムズするのが
(これは音大生は特に"あるある"なのかもしれませんが・・・)
もどかしさ、歯痒さ、音楽の表現の難しさ、こだわり。
色んな葛藤がリアルに突き刺さってきます。

そして古関さんが奥様に送った手紙もそうでしたが、
作曲家と自分の生き様を重ね合わせちゃう・・・・
身に覚えがありすぎます。

ロベルト・シューマンはもちろん、傷ついた時はシューベルト。
自分と戦いたい時はベートーベン・・・・あぁ、思い当たりすぎる(笑)

中でもこの「献呈」はシューマンの愛に溢れた一曲で、僕自身一番好きなドイツリートかもしれません。

僕の青春を重ね合わせながら「エール」、毎朝楽しみに拝見させていただいています。

歌日記でした。

 

 


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