僕が稽古に参加させていただいたのは２回。
その中で熱く熱く稽古させていただきました、本当に楽しかったです！！

 

表現をする中で、必ず力みが生じてしまいます。

力みがあると、感情が素直に飛んでこなくなる。
それをどう取り除き、より心を解放させるか。
その手助けをしてくれるのは、歌の中にある物語です。

 

歌の中にある物語を感じ、『一人一人が主役であること』でしか感じる事の出来ない
『舞台上の奇跡』があるんです。

主役になるために派手に動く、大きく歌うなどではなく、
その舞台上に役としてしっかりと存在する事でしか浮かび上がってこない奇跡。

 

その奇跡を感じるために、僕は『言葉』のディスカッションをたくさんさせていただきました。

皆さんを揺さぶり、
心の奥にある情熱を引き出すために、
あっちに引っ張ってみたり、
こっちに引っ張ってみたり、
コネクリ回して壊してみたり笑

 

この作業が出来たのも、
佐藤華純さんが丁寧に、優しく、時に厳しく、指導をしてくださっている基盤があったからこそです。

そして僕の言葉に集中した稽古の中で荒削りになった音楽を、
神田将さんが丁寧に、繊細に、ユーモアを持ってフォローをしてくださったからこそ。

 

いつも僕がミュージカルの舞台上で意識している「歌の中に生きる」という感覚を、
これだけたくさんの合唱団員の皆さんと共にカタチにすることができた。

こんなに嬉しい事はありません。

 

「リメンバー」から皆さんの平和への想いがひしひしと伝わり、
神田さんの壮大なエレクトーンソロ、
佐藤華純さんの繊細なオペラアリアコーナーを経て、
２部の「サウンド・オブ・ミュージック」。
舞台袖で聴いてました。

皆さんの歌の物語に生きている姿勢、伝えようとする心、
まさに一人一人が主役のエネルギーに満ち溢れた舞台上の空気に感動。

 

その後の僕のソロコーナー。
皆さんエネルギーを引き継ぎ、僕も頑張らねば！！
と力みそうになる僕の心を、神田さんのエレクトーンが落ち着いた音色で中和してくれました。

そして「レ・ミゼラブル」。
みなさんの感情の爆発が渦となって客席に飛んでいく。

あぁ、なんて素敵な空間なんだろう。
その後合流させていただき、感動のフィナーレへ向かうことができました。

 

僕を含め、演者皆さんのこれだけのエネルギーを一手に受け、
音楽として上質に作り上げてくださった神田将さん、本当にすごいです。

 

最高のチームワークで、
みなさんでしか感じることのできない唯一無二の歌物語を体感することができました。
最高の時間を、ありがとうございました！

歌日記でした。