【歌日記】「ワタシノコト」は『アナタノコト』*一般公開ページです

「ワタシノコト2023」

終演しました。
2022年に初演、そこから1年後
絶対に再演するんだ!という想いから、何とか実現できた今回でした。



前回からのブラッシュアップの中で、
この一年で見える景色、時代の流れも肌感でだいぶ変わってきたので、新型コロナに関する文章を削除。
そして言葉の暴力に溢れがちなSNSでのLGBTQに対する誹謗中傷があまりにも目につき、心が苦しくなることが多く、
そのモヤモヤを樋口君の台詞でより具体的に言い表すカタチで書き換えました。
そのディスカッションの中で、樋口君が
「実際私が感じていることを文章にしてくれた感じです」
と言ってくれた事に安心し、今回の台本が固まりました。





2022年での昼・夜公演も、ともに違う作品のように感じ、
今回2023年バージョンも、脚本が変わったことを置いておいても、
僕らの体感ではまた違う作品のような、新鮮な感覚で挑むことができました。





僕らの芝居に呼応するように吸い付いてくるバンドサウンド
それをしっかりピックアップしてくれる音響さん
より効果的に見せようと常に試行錯誤してくれる照明さん
より良い作品にしようという想いしかないスタッフとの仕事ほど、
楽しいものはありません。
『ROCK JOINT GB』本当に最高のライブハウスであり、芝居小屋なんです。
そして僕の頭の中の住人として出演してくださったお客様に、感謝。


 

 

僕が抱えていた過去のトラウマや鬱の話
樋口君が感じていた世間の目
些細な事と思われがちな言動や行動が人の心をかき乱し
その人の人生にどれだけ大きな変化をもたらしてしまうか
そんな事象をクローズアップしつつも
やはり人と触れ合う事でしか生まれない宇宙がある事も感じてもらいたい。
そんな物語を書きたかったんです。






そして今回嬉しかったのが、会場でお客様とお話ししている中で

「ワタシノコトのように感じました。」

という感想を沢山聞けたんです。
僕と樋口君の『ワタシノコト』であることは間違い無いんですが、
お客様皆さんの心と呼応して、皆さんが
『ワタシノコト』でもあると思ってくれたという言葉は、まさに
「ワタシノコト」が「アナタノコト」になり
「ワタシタチノコト」になった瞬間でした。





ちなみにこの作品の冒頭で歌う楽曲は
『M1 ワタシノコト』
なのですが、物語が終わり、カーテンコール後に樋口君と一緒に歌う楽曲の題名は
『M9 ワタシタチノコト』
に変えてるんです。

題名を変えた事がお客様にわかるわけがないのですが、
僕一人だった『ワタシノコト』が
樋口君が加わり、会場の皆さんが加わり『ワタシタチノコト』になったらいいなという想いを込めてつけた題名なんです。
だから、本当に嬉しかった。

来年も、絶対やります。
そのためには皆さんの応援が必要です。
これからも『ワタシノコト』をよろしくお願いします!
最高の時間をありがとうございました!

歌日記でした!

ゲスト

  1. あずさ

    再演ワタシノコト、初演よりもフェミニンさんが生き生きとして、歌声も伸びやか、セリフも切れ味鋭く、ダンスは生き生きと生命力に満ち溢れていて、魅入ってしまいました。

    それを見守る不器用さんと、フェミニン、2人の作品愛と信頼感がひしひしと感じられて、それだけでもとても幸せな観劇時間でした。

    そして不器用さんには、「今までありがとう」の歌の聴こえ方に、大きな私的変化がありました。初演を経ての再演では、冒頭の「拍手!」のシーンで、私たち観客の立ち位置がすっと腑に落ちたので、あの曲を聴いても「中井さんに別れを告げられた…」とそこまで不安になることはなく、それでもやっぱりとても寂しくて辛くて…それはきっと、「心の中のみんな」と別れることが不器用さんにとって、やっぱりそれほど辛いこと、悲しいことなんだなと、鏡のように感じとることができました。

    その上でこれからも私は、不器用さんの心の中の「みんな」でもありたいなぁという気持ちになったことが新しい変化でした。

    「尊き世界」の美しさと優しさ、懐の深さは本当に特別で、素晴らしくて、これが「夢追い人」の10年後?の姿かなと思うと、感慨深いものがあります。本当に素敵な曲…個性、イマジネーションは繊細なもので、貴重なもの。イコールにして消えて無くならせてはいけないんです。自分のために、そして周りの誰かのためにも、イマジネーションを大切に生きたいなと思います。観るたびに新しいことを発見し、気づかせてもらえるワタシノコト。ワタシタチノコト。来年の再再演も、楽しみにしています。

  1. ゆき

    ワタシノコト 
    今年も上演ありがとうございました
    昨年の公演をYouTubeで配信されていた時も繰り返し観ていましたが昨日のワタシノコトはやっぱり新しい
    物語を届けてもらった気持ちでいました
    樋口さんの先日の言葉
    私も今だに棘が刺さったままの言葉があります
    きっと相手の方は結婚している女性なら当然だろうと思う言葉
    相手の方の何気ない多分その方はもう忘れてしまっている言葉が今もその方と会う度に心がチクチクします
    私もわかったつもりにならず相手の人にもっと寄り添おうと改めて気づかせてもくれたワタシノコトでもありました
    人は1人では生きていけないから…
    語り合い理解し合う事で深まる人と人の絆や友情
    温かさもあってラストの不器用さんとフェミニンさんが硬い握手を交わした瞬間は胸が熱くなり涙が溢れました
    そしてやっぱり ワタシノコト は私の一部は物語の中にあるんだなと思い客席にもいる私達もM9の中にいるんだと知り嬉しくなります
    演者さん バンドメンバーの皆さん ROCK JOINT
    GBのスタッフの皆様と一丸となって届けてもらえたワタシノコトでしたね
    観劇後 温かな優しい気持ちで包んでくれるワタシノコト大好きです
    私もまたあの会場でワタシノコトの1人になりたいのでこれからも応援させてくださいね

  1. ずんだママ

    中井さん、こんにちは。
    ワタシノコト2023 発表されてから
    ずっと楽しみにしていました。
    中井さんの
    【歌日記】に全て書かれていた事が、全てで
    私が語れるような事は微々たるものなんですが

    一回きりの公演なので、不器用さん、フェミニンさんの会話、始終、見逃したくない気持ちと、昨年からどう、ブラッシュアップされてるかが私の中で気になっていました。
    昨年は生観劇は出来ず、配信期間中に何回も繰り返し観させていただきました。
    中井さんの不器用さん
    グッピーさんのフェミニンさん、
    偶然知り合い
    最初はお互いに探り合いみたいで、交わりそうのない2人なのに、会話の中から変化が生まれお互いの身の上話まで発展。
    ラストには2人の関係性にも変化が生まれて握手🤝
    ラストは知っていても涙が出てきました。
    出演されたお2人、演奏されてた長濱さん、成尾さん、西原さん
    観客席も一体になってた気がしました。

    私は中井さんファンですが
    グッピーさんのお人柄も好きだし、グッピーさんも中井さんファンだと思うと、同じように応援したくなります。お2人の関係性も大好きです。
    グッピーさんご本人にはコメント送ろうと思ってます】

    今回一回きりでしたが、一回の意味はあったと思ってますし、必ず来年再演待ってます。

    吉祥寺ROCK JOINT GBさん最高な空間でした。

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