【歌日記】裂け目と平和

昨日は東京芸術劇場シアターイーストにて、
バイオハザードで振付を担当された前田清美さんが振付、構成をされた作品。

なかなか想いを文にする事ができなくて、歌日記にあげるのが遅くなってしまいました。

中脇初枝さんの著作「世界の果てのこどもたち」との出逢いから、
今回の作品が固まり始めたらしい。

漠然と創作と言っても、何もせず降ってくるものなんてなくて、
もがいて、探して、行動する事で、人と出逢って、作品と出逢って、
新しいモノが産まれると、僕は思います。


清美さんが創作を始めたのが30歳。
29年続けて、自信もなく、不安だけど、また創る。
そして今回、戦争に触れた。   と、プログラムの創作雑感に書いてありました。

清美さんが世界を動かし、
周りがそれに呼応して、
波紋のように拡がっていく、
そしてそれは、
時には創造者の意図とは違う反応が起こっているのではないか、
と思わせるような。

だからこそ人間は争うし、
奪い合うし、報復する。
その中でみえる優しさ、いたわり。

このとても重い題材の中に、
清美さんの遊び心がある事で、
息が出来ました。流石。

なんて心を突き刺してくる作品なんだろう。
人の動きと、叫び、アカペラ。

ダンス公演だからダンスだけ。
とかじゃなく、
徹底的にそこに生きている人のリアルだからこそ、
踊っても、歌っても、叫んでも、リアル。

なんて短く感じる時間だったことか。

G2さん、中島みゆきさん、
そして前田清美さんの創作に触れられた事は、
今、創作を始め出している僕にとって、
素晴らしい出逢いの運命を与えてくれました。

頑張ろう。

歌日記でした。

 

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