岡幸二郎さんは、レ・ミゼラブルでご一緒させていただきました。
僕の初舞台、レ・ミゼラブル。

その後、ルドルフ・ザ・ラストキッスでも共演させていただきました。

僕って俳優やっていながら引っ込み思案という厄介な性格で、集団の中にいると、今は空気になったほうがいい！
とか、わけのわからない感覚が働いたりするんです。

でも、歌で表現することには誰よりも積極的に動いてました。
前に出ていい！といわれたら、思いっきり前に出ました。
少しでも長く舞台の上に立てるのであれば、それを望みました。

でもやはり引っ込み思案で、アピールは苦手。
なんなら今もそうなんですよね。
カラオケバトルに出演した時、宮本亜門さんが僕の事を覚えていなかった！
っていうくだりがありましたが、納得なんです。全然アピール出来てませんでしたし。

そんな中、岡幸二郎さんは僕の「歌」を見続けてくれていたんです。

ルドルフが終わった後もライブに来てくださったり、四季に入ってからも公演をこっそり観てくださったり。

ミュージカルというものの中の「歌」って、考えれば考えるほどわからなくなっていきます。

声を出す基礎は大事。歌に込める自分の意思も大切。リアリティーがないと染みてきません。

ミュージカルの歌い方って、こんな感じだよね。

みたいな考え方が理解できない、したくない自分にとって、岡幸二郎さんは岡幸二郎さんでありました。

歌の基礎はもちろん、声を出すという意識にはとても気を使われています。
その中で岡幸二郎という人物がリアルに歌詞を感じ、歌う。

だから歌って面白い、だからミュージカルって感動する。

っていう「歌」。

そんな目標として舞台を観ていた岡幸二郎さんが、今回こんな素敵なステージを用意してくださいました。

本当感謝です。

僕はアンサンブルとしてしか岡さんと共演していなかったので、
岡さんと一緒に歌うということがコーラスとしてしかなかったのですが、
今回アンコールの「ワンデイモア」で、岡さんが歌うジャンバルジャンと、一瞬ですが１対１で歌えた事。
言葉に言い表せないくらいの感動でした。

生きていると、いい事いっぱいあります！

表現者・中井智彦として歌に向き合っていく力をいただきました！！

最高でした、歌日記でした！！